とは言っても無理に一緒に帰ってもあいつに悪いだろうから今日は一人で帰ろうとした時、丁度昇降口で結月と会った。


「げ…」


「げ、とはなんだ」


「嫌な奴に会ったな、と思って。それより、遊、詩乃になんてこと言ってんの!いっぺん地獄に落ちろ!!」


「ふぅん。結月ってば本当に生意気になったよね。まぁ、そんなことはいい。詩乃は?」


「詩乃?詩乃なら今日日直だから遅いわよ。襲われちゃうかもね」


「お前…ほんとに友達なわけ?考えることが最低すぎるだろ」


「酷いわね!あんたの為を思って言ってやってんの!」


俺のため?あぁ……そういう事。一緒に帰ってくれってことね。流石結月。