「あ…これ無くしたと思ってたヤツ……ありがと」 「ううん。それ、私が見つけたわけじゃないし謝らないでください」 くるっと踵(きびす)を返し今度こそ戻ろうとした時、ぐっと腕を引かれた。 今度はなに〜〜?もう戻りたいよ〜 「言い忘れてた。あのさ、詩乃」 「…はい」 「今日から一緒に帰るから」 え…?今、一緒に帰るって言った…?これじゃあますます注目の的に…! 「嫌です!無理です!ごめんなさい!!」 それだけ残して返事を待たずに私は教室へと走った。