飼い主と私。


とぼとぼと廊下を歩いて向かった先は、例の図書室。今となってはあまり近寄りたくない場所の一つ。


あ、やっぱり居た……


案の定、そこには目的の人、立花さんがいた。本を読んでいるらしく、壁に背をついて座り下を向いていた。


窓から漏れ出る少しの光がきらきらと幻想的な雰囲気を作っていた。



集中している所、悪いと思ったが声をかけた。


「あの…立花さん」


すると私の声に反応して顔を上げた立花さん。


「あ…?なんで詩乃がここに?」


「えっと…これ…このお守りを立花さんにと、雪先生に頼まれたもので…」


お守りを立花さんに差し出すと、驚いた顔をしてお守りを受け取った。