「じ、じゃあなんで一緒に歩いて…!?」


毛先をくるくる巻いて、メイクばっちりのリーダー格のような女子生徒…確か宮村さん。が勢いよく私の肩を揺さぶった。爪が刺さってちょっと痛い。



「あ、えっと…先生に呼ばれてて…それで教えてくれたの」


そんな私の言葉を聞き、なぁんだ、と安心する女子生徒一同。なんでもなかったことを知ると、興味を無くしたのかバラけていった。



私の周りに人がいなくなったのを確認してか、結月ちゃんが申し訳なさそうに歩いてきた。


「おはよう〜」


「おはよう…昨日はほんっとごめん!」


ぱちん、と両手を合わせて謝る結月ちゃん。