恥ずかしそうに視線を逸らす遊。そして、いつの間にか家に着いていた。 …遊、そんなふうに思ってくれたの……? 照れくさそうな遊は持っていた私の荷物を差し出した。 「あ…ありがとう」 「詩乃こっち見て?」 家の鍵を開けていた私は遊に呼ばれたので振り返ると、遊と唇が重なった。 「詩乃、大好き。…これからも俺をたよってね?」 不意打ちを食らった私は耳まで真っ赤にした。目には甘くて優しい笑みが映った。