飼い主と私。


「詩乃」


「………」


「しーの」


背中を向けたままの私を呼ぶ遊の声はなんとも明るく、楽しそう。


ふ、振り向けない…!!


遊に背を向けたまま「なんですか?」と問えば遊は耳元でこう囁いた。


「追いかけてくるの…遅いよ?」


「〜〜っ!?」


遊の艶っぽい低い声にびっくりして、耳を抑えながら後ろを振り向くと、遊は「やっとこっち向いた」と笑った。


「……ばか〜!」


「んー?それより、あそこまで言うと思ってなかった」