嫌な予感的中。意味分からないことを口にする王子様。



「え?あの、犬…?」



戸惑いを隠せない私の頭を撫でて、微笑んだ。



「あんた、犬みたいで可愛いんだよね…ちょっとバカで可愛い。」


「そ、そんなの嫌です!無理です…!!なんでそんなこと…!」


流石に犬になれと言われても、はい、なんて言う人はこの世界どこを探しても、物好きな人以外いないだろう。



しかし、彼は綺麗な笑顔でこう言った。


「お礼してくれるって言ったよね?」