「そうだ、詩乃は海に入んなくていいの?」 急に顔を向けられた私は慌てて正面を向いた。 あ、危ない……見てたことバレるとこだった……! ドキドキする鼓動を抑えながら、なんとか平静を保つ。 「う、うん!私、泳ぐの下手だし……」 「そう?じゃあ、俺行ってこようかな」 そう言って、立ち上がるとどんどん海の方へ歩を進めていった。 お、追いかけるべき…!?だよね…!?迷惑じゃないかな…?