「飲み物買ってこようと思って…で?なんで詩乃1人だけ?」
「そ、それはでみんなそれぞれ遊びに行きまして…ですね」
遊は、ふーんと言いながらクーラーボックスに飲み物を放り込んで隣に座った。
「寂しくなかった?」
「……少しだけ?」
「そう?はい、これ」
笑って差し出されたのは冷たいりんごジュースの入ったペットボトル。ひんやりと気持ちがよかった。
「ありがとう……」
「倒れられても困るしね」
はは、と笑って海の方を見つめる遊の横顔は清々しいほど綺麗だった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…