あぁ、花奈ちゃんも颯馬君の所に行ってたんだね…


悟った私は、敢えて聞くことなく、布団に潜った。


「結月ちゃん…戻ってこないねぇ…」


そう言って花奈ちゃんが欠伸を一つ。眠いのか目がとろんとしている。


私も、眠くなってきたなぁ…

花奈ちゃんの眠気が移ったのか、私も欠伸をした。


「先に、寝ようかぁ……」


目を擦りながら花奈ちゃんが立ち上がると、パチ、と電気を消した。そしてまたもぞもぞと布団に潜った。


「おやすみ」


「うん…おやすみなさい……」


疲れていた私と花奈ちゃんは数分もし無いうちに夢の中へ誘われて行ったのだった。