飼い主と私。


近づいてきた結月ちゃんに手を引かれて、私はとうとう湯船に浸かった。じわじわと熱くなる。


「熱い…熱い……あがりたい」


「慣れだってば」


結月ちゃんの言う通り、数分経つとだんだんと慣れてきたのか、ほー、と息をついた。


「……ん?あれ?花奈ちゃんは?」


「花奈?花奈ならサウナ行った後水風呂入って、露天風呂に…」


おぉ…流石花奈ちゃん……活発的…


「私も露天風呂行ってくるわ」


そう言って結月ちゃんが露天風呂へ向かっていった。取り残された私はゆっくり目を瞑った。


熱くなってきたし、そろそろあがろうかな……