少し多めの料理を平らげた私達はおしゃべりに走った。それはもう楽しい楽しい会話。話が弾んでいる中、先生が申し訳なさそうにこう言った。
「ごめんね、そろそろ時間だから……部屋に戻ろうか」
ごちそうさま、をした私達は部屋に戻るなり、大浴場へ行く準備をし始めた。
「おんせ〜んおんせ〜ん」
「花奈ちゃんは温泉大好きだね」
「うん!楽しいもん!露天風呂あるかな!?」
目をきらきらさせている花奈ちゃん。もう準備万端なのか、扉の前でそわそわしている。
私と結月ちゃんも準備が終わり、エレベーターに乗ると、結月ちゃんが思い出したように、あ、と声を出した。
「そういえば、さっきの話に戻るけど露天風呂あるって」
