そう言って、私の手を引いて海の家に戻る遊。中に入ると、ちらほらとお客さんが入っているようだった。


「わぁ…もうお客さんが」


「お昼になるともっと凄いだろうね。だる……」


店内の様子を見た遊は早くも疲れた顔をしている。
逆に私はさっきの不安はどこに行ったのか。やる気満々だった。


「あ、やっと来た。おい、遊さっさと料理運べ」


厨房からのれんを潜って出てきたのは、花奈ちゃんの彼氏さんの颯馬君だった。


遊は面倒くさそうに返事をして、料理を持っていった。


私も…何か……!