「ううん、いいの〜!」


中の方に戻っていく花奈ちゃんを見送って、私は外に出た。


あれ……いない…?


きょろきょろと辺りを見ても、遊の姿はどこにも無かった。


「誰探してんの?もしかして、俺?」


急に後ろから声がして、振り向くと探していた人が笑いながら立っていた。


あ、いつの間に……


「あ、あたりです…」


「マジか…。…そうだ、暇なら俺と一緒に接客しよ?」


「え!?でも私、接客とかしたことない……訳じゃないですけど」


「じゃあ、決まり」