「あ、ここです」
海の家に着いたのか、先生が立ち止まった。目の前には大きな海の家が建っていた。
「おぉ……!」
「ここが海の家…?初めて見た〜」
「涼しそう…」
思い思いの感想を口に出す私達、女の子組。男の子組は、何を言うこともなく中に入り荷物を下ろしていた。
「さ、中に入っててください。ちょっとかすみさんを呼んできます」
そう言って奥の方に行く先生。数分もしないうちに女性を連れて戻ってきた。
「おー!いらっしゃい!よく来たね〜っ!あ、私はここの切り盛りをしてる香澄(かすみ)です!よろしくね!」
