「しーの、そんなまじまじ見ない」


「ひゃっ!」


結月ちゃんと先生とのやりとりをガン見していた私は後ろから来た遊の手によって目を隠された。


「み、見えない……ていうか冷たい…!」


「だって、目、隠してるし。あ、ほら行くよ」


パッと離され、今度は当たり前のように手を繋がれた。

少し先で、花奈ちゃんカップルと結月ちゃんと先生が待っていた。


「詩乃、おっそい」


「結月ちゃん、そんな事言わない〜」


「わー、ごめんっ」


先生の案内に従って、私達は海の家を目指した。