「え〜だってほんっっとに分かんないんだもん!!」


「あ、あはは…」


うーん、英語に比べればだいぶ簡単だと思うけど……


結月ちゃんは普通に頭がいいし、成績だって悪いわけじゃない。寧ろいい方なんだけど、結月ちゃんは理科が大の苦手。


「マジわかんない……理科なんて将来使わない教科堂々の1位だよ絶対…!!」


また机に突っ伏す結月ちゃん。口を尖らせてなにかぶつぶつ言ってる。


「良いよね詩乃は。こう見えて頭良いし…苦手な教科ないし…」


「…え?い、いや…英語苦手…」


「…あぁー、確かに。この前のテストは酷かったね」