遊との誤解がとけてから数日、夏休み間近という事でテスト勉強の日々が続いていた。
今は教室で机を合わせて結月ちゃんと放課後のお勉強会中。
「あ〜勉強だる……」
シャーペンを放り投げて机に突っ伏すと足をバタバタと動かした。
ゆ、結月ちゃん、進んでない…
ちらっと見えた結月ちゃんのノートはさっきから少しも進んでなかった。
「あ、結月ちゃんここ間違ってるよ」
「え〜?大丈夫、大丈夫。出ないって」
結月ちゃん、たまに雑だよねぇ……いい所だと思うけど…ここテストに出るって言ってたよ……?
「結月ちゃん、明後日がテストなんだからしっかりやらないと」