…あぁぁ……誰か通ったと思ったら詩乃だったの……最悪…


「詩乃、多分それ…誤解だから……」


「な、なにが誤解ですか!いいよって返事してたじゃないですか…!」


そう言い張った張本人が何故かしょんぼり、泣きそうになってる。


待って…詩乃、その反応は……


「それ聞いて、どう思った…?」


詩乃、ちょっとだけ、意地悪させてね。



「別に…なにも思ってないです…」


そう言いつつ更に肩を落とす詩乃。


「本当に?」


そう言った数秒後、詩乃が俺の服を掴んで顔を埋めた。


は……なにやってんの…