「言わなくたっていいよ。その分たっぷり味わうから…」


ぺろっと舌を出して、意味ありげに笑う遊は心底愉しそうな表情をしていた。




…あ、危険な悪魔が…


そう思った時には時すでに遅し。逃げようと思ってもがっちりと支えられて逃げることは不可能。



私はキス魔の餌食となった。