私を見下ろす遊の目は冷たく、ちょっとだけ、怖かった。だけど、私は物怖じせず、遊の目を見て。
「遊こそ……彼女がいるのにいいんですか?」
一生懸命に笑った。私の精一杯の抵抗。本心では、どんな風に返されるかドキドキしてる。
だけど、遊は素っ頓狂な声で
「彼女…?」
そう言った。
予想してた反応と違い、私も「え?」と素っ頓狂な声を出してしまった。
「待って待って、どうなったらそうなるの?」
遊は、私の体を起こしてベッドに座った。
…え?え?…何でそんなに焦ってるの?
「だ、だって柊木さんと……」
「は?花奈?」