あ…っ


「ちょっ…!危な……っ」


遊が咄嗟に腕を引っ張って、抱き寄せた。一瞬にして、遊の香りに包まれる。


ち、近い……っ離れなきゃ……


「ごめんなさい…もう、大丈夫…で……す」


今度は、後ろに倒れた。正しくいえば、押し倒された。ベッドに。顔のすぐ側には遊の手。


「遊…?」


「…そんな簡単に男の部屋に来ちゃ……何されるかわかんないよ?」


「……え…?」