テーブルに置いてあったホッチキスをカチカチ鳴らしながら彩陽さんの方を向くと、引き笑いをしながら花奈に抱きついた。
「わーん!遊がいじめる〜っ!」
「ちょっ、お母さん!恥ずかしいから!離れて…!」
そんな2人のやり取りを横目で見ながら、ガラス越しにショッピングモールの中を見ると、ベンチに座っている詩乃を見つけた。
詩乃?…詩乃だよね?
詩乃は俺に気付いてないみたいで、ぱたぱたと足を前後に動かしていた。そんな詩乃が可愛く思えて、思わず口元が緩んだ。
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