「時雨、紅茶でしょ?お姉ちゃん知ってる〜」 「詩乃、落ち着いて」 そう言って、時雨がティーカップを準備してくれた。 「だって…久しぶりに可愛い弟に会ったんだもん!いいじゃない」 そう言うと、時雨は諦めたようにため息をついた。 そういえば…時雨、お母さんは何してるの? そう聞こうと口を開いた時、着信音が響いた。 私のじゃない…から、時雨か。