それだけ言われて耳にはツーツーツーという電子音だけが流れた。 お姉ちゃんの言葉は無視!? 悲しくなる気持ちを抑えて、とりあえず家の鍵を開けた。 そして数分くらいすると、時雨が入ってきた。 「ここも変わってないね…」 「そう?確かに何もしてないしね。あ、時雨はリビングで待ってて〜」 時雨が持ってた紙袋を受け取ると、お茶を入れにキッチンに向かった。と言ってもこの家はリビングキッチンなので時雨と向かうところは同じ。