あっ、しまった…… 「と、とりあえず外行こう…」 時雨の手を引いて駅のホームを駆け抜ける。駅を出て、すぐ近くにある広場に行くと、時雨の方を向いた。 久しぶりに話すから緊張する…。いいや、お姉ちゃんだもん。しっかりしなきゃ 緊張してるのを悟られないように、へらっと笑って時雨を見た。 「さっきは大声出しちゃってごめんね?」 「別に…」 早くも会話が終了してしまい、重い沈黙がのしかかった。