「送ってく」


「え!?い、いえ、大丈夫です…!色々お世話になったので!…本当にありがとうございました」


急いで準備して、靴を履くとお辞儀をして遊の家を出た。


「嵐みたいなやつ…」


そんな遊の呟きは耳に届くこともなく、私は駅を目指した。



何とか電車に間に合って、ほっと息をついた。


駅の場所と時間を教えて貰っててよかった…


二駅先の家の近くの駅につくと、電車を下りた。