*******




4月の初め。沢山の人が行き交う廊下を駆け抜け、ガヤガヤとした朝の教室へ向かった。




「おはよう、詩乃〜」



「結月ちゃ〜ん!!やった〜同じクラス〜っ!!」




学校へ着くなり、飛び込んだのは大の親友である、岩瀬 結月(いわせゆづき)ちゃんの所。



春休みも明け、私も今日から高校2年生になる。結月ちゃんとも無事、同じクラスだったしとてもテンションが上がってます!



「それは良かったけどあんた、来るの遅い」



「えぇ〜だって〜……ねぇ、結月ちゃんあの人だかり何?」



結月ちゃんからのでこぴんを阻止している時に窓から見えたのはすごい人だかり。それも女の子ばっかりだし、なにかあるのかな?




結月ちゃんも私と同じように窓から校門近くを見ていた。



「ん?あー…ま、詩乃には関係ないよ。別のクラスだし」