いつも泰斗と歩いて帰った道を、
初めて1人で走って帰った。

家についてから、
私はすぐに部屋にこもった

苦しくて辛い…

運命の人なんて現れなきゃいいのにって、
ずっとずっと思ってた

いつかは、くっつくのだから…
私が泰斗から離れるまで、
現れないでほしかった。

涙が溢れて止まらない
今まで一番辛いことだった。


あの子、誰だったんだろう…
同じクラスじゃないことは確かで、
きっと1年生の頃同じクラスだったんじゃないかって思う

可愛かったし、泰斗にピッタリの相手だと思う

よかったね、泰斗。

…これで、やっと私から離れられるね

小さい頃から私のことを最優先にしてくれた
朝は毎日一緒に登校してくれて、
帰りは必ず一緒に帰った

泰斗は、友達に誘われても私を送ってから遊びに出かけていた

喧嘩なんてしたことなかった

私の唯一の友達が泰斗だった