屋上には、
多くのカップルがいるけど
私たちのことはお構い無しに
イチャイチャしていた。


角の方に行くと
手を離して私のことをじっと見つめる朋美。

何か言わなきゃ、、
ちゃんと謝らないと…


「あ、あのね…朋美…「ごめん」…え?」

私が口を開いてすぐ、朋美は私に謝った。

「泰斗から聞いたの…別れたこと」

「え…」

「別れた理由も……いとちゃんの……その…糸が見える話も……。まず…体育祭でキスしたのは事故なのはほんとで…そのことからごめんなさい。事故でもちゃんと私の口から伝えるべきだった……」

…朋美は、今にも泣きそうな顔で
まっすぐ私の方を見て話をする。

それでも泣かないのは、
私に申し訳ないっていう気持ちがあるからなんだと思う。