「パシリじゃないからね~。あ。俺、前川 琉貴(まえかわ るき)っていうから〜よろしくね、いとちゃん」

「な、なんで私の名前」

「有名人だから」

は、はぁ……
朝は、有賀さんって呼んでたくせに
気づいたら下の名前呼び…
なんか、掴めない性格。
私、この人苦手かも、、、

「んで?ずっと二人でいたの?」

「そう」

「ふーん」

もう、なんなの~!!

「あ、そーだ。なんつったっけ?あいつに謝りに行くんだってよ、」

「あら、そーなの?」

「行くぞ」

え、今?!
なぎくんは私の手を掴むと歩き始める。

「琉貴も行くぞ。」

「え、俺も?!」

そういいつつ、後からついてくる。
待って待って、私…心の準備が…!!

上履きで、
外に飛び出したもんだから
そのまま校内に連行される。

そして、あっという間に教室前。

ここに来るまでにどれだけの人に、
見られたことか…

傍から見たら、
なぎくんと手繋いでるよーにも見えるし!

二人ともイケメンだから、
目立つんだってば…!!!