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放課後…

泰斗は、先生に呼ばれて
教室で待つことにした、私

私、待つの嫌だけど…
泰斗を待つのならなんぼでも待てる

なーんて、
私…ほんとに泰斗のこと好きだなぁ

「有賀さん!突き飛ばされたんでしょ?」

「大丈夫だった?」

「え、あ…うん」

「あの子ら、やり過ぎだよねぇ…有賀さん、何かあったら言ってね」

「あ、ありがとう」

いきなり、どうしたんだろ?
クラスメイトに話しかけられるなんて、
なかなかないから…

「それじゃーね」

愛想笑いしかできない

いきなり話しかけられると、
うまく話せないのが
自分のダメなところ…

「はぁ…」

「ため息ついてどーした?」

「あ、泰斗」

「歩きながら話し聞くぞ?」

「ありがと」

泰斗が戻ってきて、
私たちは学校から出る。