「いと、チャイムなるよ」
「あ、ほんとだ。じゃあ、朋美またね」
「うん!またー!!」
離れていく糸
距離が長くなっていく
それを見るだけで
とっても安心する…
「辛いよな、ごめん」
「え?」
「繋がってるんだろ?アイツと」
「あー、うん」
泰斗は、気づいていた…
私が嫌な気持ちになっていることに
「大丈夫だよ、泰斗」
私が自分で選んだ道
泰斗が覆してくれるって言った
私はそれを信じたい
「俺、いとのこと絶対幸せにするから!」
「教室でそんなこと言わないでよ、恥ずかしい」
「ははっ、わりーな」
やっぱり、
泰斗といると景色が違って見える
輝いて見える
席替えをして、
隣になってあの日は最悪と思った
けど、今は隣でよかったって
最高だなって思えてる
私は、とっても単純

