「いと、入るよ?」

「え?」

大好きな人の声と同時に、
私の涙はピタリと止まった

あぁ、幻聴じゃない…

「大丈夫か?」

「…なんで、、」

「ひどい怪我だったから」

私の目に映るのは、
心配そうな顔をしている泰斗

「起きれる?」

優しく、起き上がらせてくれる泰斗

あぁ、ほんとに優しい
こーゆーところがほんとに好き

「ありがとう」

いつぶりに話しただろうか
うまく会話出来てるかな
変に緊張する、、
どう話してたかも忘れちゃった

「泣いてたろ?」

「あ、うん…」

「そんな痛い?」

「あ、いや…」

違う。
痛くて泣いたわけじゃない…
泰斗のことを思うと自然と泣いてた

あ、待って…さっきの……

「泰斗…いつからいたの?」

「看護師さんいなくなった時から」

あぁ、聞かれてる
絶対に聞かれてたよね…