泰斗いないよね?

こんな姿見られたくない
友達いるようにみせて、
本当はいないなんてダサすぎる

1人で淡々とカレーを作っていく

よかった、料理作れて
作れなかったらきっとイジメられた

あ、この状況って軽くイジメ?

なにしてるんだぁ、自分


「有賀さん」

「あ、どうも」

名前忘れちゃったってか、
覚えてないけど…

私がこのグループに入るきっかけになった
デブって呼ばれてた女の子

実際、そこまで太ってるようには見えない
むしろ、痩せたらかわいいとさえ思う

「手伝おうか?」

「え、なんで?いいよ」

「ううん、私向こうの班ですることないし…有賀さん1人で大変そうだし」

あぁ、この子いい子だ
人は見かけによらないね

この子にも赤い糸ある
ちゃんと、運命の人がいるんだね