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昼休み

朋美とのお昼

一ヶ月で出来上がった日常
今の私にとっての当たり前

「遠足の班ちゃんと作れた??」

「うん」

「そっかー、私は余った人たちで集められた班だよ~」

「でも、楽なんじゃない?同じもの同士で」

…私も、ほんとはそうなる予定だった
けど、忘れるためには余ったらダメ

泰斗に心配かけちゃう
きっと、泰斗優しいから…

…自分が泰斗のこと忘れるためにも
泰斗に忘れてもらうためにも

私は、仲間に入らなくてはいけない

「あー、いとちゃんと一緒の班だったらな~」

「私と一緒でも暇だよきっと」

「そんなことないよ!いとちゃん、ネガティブやめよ?ね?」

…ネガティブ
小さい頃から言われ続けた

けど、泰斗だけはネガティブな所も褒めてくれた

……思い出せば思い出すほど
泰斗への思いが強くなる


ただ、忘れたいだけなのに…
忘れたい…恋する気持ち…