いやいや
余計なこと考えるな
どうにかしていくって決めたでしょ
「はぁ…」
「い、いと「おい、泰斗ー!こっちこいよ」…あぁ」
今、泰斗が私の名前を呼んだような気がした
きっと気のせいだ
話しかけてほしいっていう、
私の願望だ
自分から突き放したのに、
都合のいい女…最低
「有賀さん!私たちの班5人で一人足りないのよ~、よかったら入ってくれない?」
…いつも先生に楯突いてるグループの人達が私を誘ってきた
化粧が濃くて、チャラい感じで一般的にいうとイケてる女子高生っていうのかな…
「5人って、4人から6人なんだから…いいじゃん」
「ほかの班、6人なのよ!あの、デブ仲間に入れたくないし…入ってくれない?」
…この人たちは、
平気で人を利用できる人たちなんだ
じゃあ、私も利用させてもらうね
「うん、入らせてもらうね。ありがと」
…この子達は友達じゃない
けど、泰斗には友達って…
泰斗いなくても大丈夫だよって
見せつけたい
ただ、それだけ
それだけのための利用