泰斗と離さなくなって、一ヶ月

目が合うことも、
すれ違うことも減った

けど、泰斗のことは忘れられない

「いとちゃん、おはよ!」

「おはよう、朋美。クラス違うんだからわざわざクラスに来てくれなくていいのに」

「いいの!私がいとちゃんに会いたいんだから」

朋美と友達になって
泰斗のこと忘れられると思っていた

けど、そんな甘いものじゃなかった

確かに、前ほど泰斗の事を考えているわけじゃないけど

泰斗のことを忘れられないのは、
朋美が泰斗の運命の人だからなのかな

朋美が教室にくれば、
赤い糸が繋がっているのが見える

徐々に惹かれあってるのもわかる


間違いだったかも…


「朋美、チャイムなるよ」

「あ、やば!じゃあ、昼休みね〜」

朋美は、笑顔で教室から出ていく