気になって、泰斗の方を見ると…

目が合った

けど、泰斗はすぐ逸らした

それもそうか…
私が自分でそうしたんだから


大丈夫


私にも運命の人が現れたら、
泰斗のこときっと忘れられる

まずは、一人でいることに慣れないと…


チャイムが鳴って、
一時間目が始まる。

教室での授業は、楽だ

ただ、聞いていればいいんだから

すぐ終わる…
1日なんてきっとあっという間

だって、思ってたのに…

お昼時間…

いつも泰斗と食べていたお昼
私は一人で屋上に来た

教室じゃ浮くから
って、思ってたけど…

屋上の方が浮きそう

…カップルばっかり

「ひとりぼっち…」

カップルで溢れかえってる屋上の隅で、
私はお弁当を広げる

どのカップルも、
赤い糸が繋がってなくて
何のために付き合ってるの?って思う

けど、幸せそう…