2年後

「晃、用意できたのか?」
控え室に、入り湊は晃に声を掛けた。
「俺はね。」
「とうとうお前もね…。幸せになれよ。」
と肩をポンと叩いた。

「ご新郎様、先にチャペルにお願いします。」
スタッフに言われ、
「じゃあ、晃、俺行くわ。後でな。」
と湊は出て行った。


快晴の9月、晃は約束の場所にいた。
今度は、晃が待つ番だった。
祭壇の前で、絢香が来るのを待つ。

純白のドレスに身をつつんだ、絢香を見て、晃は微笑んだ。
絢香も、タキシード姿の晃を嬉しそうに見つめた。


誓いのキスの前に、晃は絢香の耳元で囁いた。
「あの日の約束が守れた。これからもずっとそばで。」
「はい。」
その声に、2人は微笑み、誓いのキスをした。

いつまでも、あなたの隣で。



End.