「だいっきらい!
バーーカッ!!」





……ほんと素直じゃねえのな。

まぁそういうとこも好きなんだけど。



はぁ…とため息をついた。





「へー。そんなこというんだ。
あーあ。傷ついた。かなしー」





まあここは一芝居でも打つか。


明らかに落ち込んでる風に俯いてみる。




「……っ」




お、効いてる。


よしもうちょっと。




「心がズタズタにされて耐えらんない。
あー心が痛むわー…」




片手で顔を覆う。



すると、さくらは俺の裾をキュッと掴んだ。





「…ぅ…ごっ…ごめんっ…
うそ大嫌いじゃないよ?」




涙目でそういうさくら。



………可愛すぎなんだけど。