「……うん、

渚以外、見ないよ…」






渚の抱きしめる力が強くなってく。






「……すげー嬉しい…」





「私もっ…」





渚の背中に腕を回す。





ヒューッと打ち上がる後夜祭最後の花火。





「渚も、私以外見ちゃダメだからね」




「はぁ?何言ってんだよ」






ドンッ、と花火が空に散る。






「お前しかみてねーよ、最初から。」







fin*