「……お前に振られた時、


お前が誰を見てようがもう関係ないって思ってた。


だけど、


佐伯と話してるお前を見たとき、


やっぱり俺だけを見てほしいって思った…」






少し離れた渚は手で顔を覆っていて。





「……嫌いになんて、なるわけねえだろ…」





渚は走って私の方まで戻ってくると






「好きだ。

だから、

……俺以外のヤツ見んな。」






ギュッ、と私を抱きしめた。