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いつの間にか委員会も終わり夏海の待つ教室に帰る途中。




「あ、榎本さん!」


「爽汰くん…」



私に気づくと駆け寄る爽汰くん。




「榎本さん委員会?」


「そうだよー、爽汰くんは?」


「あー忘れ物しちゃって教室に」


「そっか」



ハハッと私も笑い返すと、

爽汰くんが私の顔を覗き込んだ。