「夏海がヘタレって言ってたもん、 ぷっ。一応モテんのにヘタレとか、意外に純粋なんだね」 「………。」 「まぁ好きな人の前だったらヘタレになっちゃうのもわかるけど!」 「………。」 「え、なになに図星〜? まぁ私が協力してやっても…「もしかして…お前まだ気づいてねーのかよ」 「……は?」 渚は右手で顔を覆うと大きくため息をついた。 「……キスもしたのに気づかねぇとか…」 「キ、キキキスは一夜の過ちじゃないの?」