****** 「ねぇ、どこいくの!?」 渚は私の腕を掴んだまま、 誰もいない資料室に連れ込んだ。 私の腕を掴んだまま一向に振り向かない。 「ねえ」 「…………」 「おーい」 「…………」 「おいヘタレ」 「はぁ!?ヘタレじゃねえよ!」 おお、さすがヘタレ。 そこだけ即答しやがった。