「それでどっち選ぶんだい?さくらさん」




夏海はニヤニヤしながら聞いてくる。




「いやいや選ぶって…

渚とはキスしただけで告白されてないし!」




キスなんてどうしてされたのかは分からない。



まぁきっと一夜の過ちだろう。




特別な意味はきっとない。




…チクッ



あれ、また胸が痛くなった。

なんでだろ。





「え、有馬に何も言われなかったの!?」



「うん」



「はぁー!?キスしといて言わないとかヘタレが!」




なぜかキレる夏海氏。