爽汰くんに引っ張られながら、 お化け屋敷を歩いていく。 緊張はするけど相変わらず怖くて今はそれどころじゃない。 出口に近づくと、 爽汰くんの足が止まった。 「あのさ話したいことがあるんだ」 「うん」 「俺、榎本さんが好き」 「………えっ?」 こ、これは告白ですか!? し、しかもあの爽汰くんが! いや待て待て待て。 爽汰くんもてるから本気じゃないかも。 「言っとくけど、俺本気だから」 次の瞬間、フワリと抱きしめられた。