「……んっ…」




花火がどんどん打ち上がってく中、

何度も角度を変えて唇を重ねる。





…私変だ。





嫌いなのに、



大嫌いなのに、



離れてほしいのに、




……離れたくない。





「…んっ…、はぁっ…」




色々な思いが混ざりながら、

渚の浴衣の袖をぎゅっとつかんだ。







ーーーそして、


大きな花火が夜空に咲いた。