目を開けば、

少し汗をかいた渚の姿。





ズカズカとこっちにやってきて無理矢理私とチャラ男を引きはがす。




と、




チャラ男たちを無視して、

私の腕を強く引っ張ってそのまま後にする。





人混みの中ペットのように手を引かれながら歩かされる私。




周りには楽しそうにはしゃいでる人たち。





…せっかくの祭りなのになぜ今こんな状況に。





「手、いい加減離してよ」





未だにつかまれたままの手を離そうと振り払うけど






「……ぜってーやだ」






ぶっきらぼうに答えると、

私の手を握る力が強くなる。